‘’お家での練習、楽しめるまでの過程"パートⅠ

パートⅠ
パートⅠ
‘’お家での練習、楽しめるまでの過程"パートⅠ
私どもは大人の生徒さんやお子さんの親御さんからよくこんなお話をお聞きします。
「ヴァイオリンは趣味でやりたいです」
「プロになる気はないので、そこそこできれば大丈夫です」
「本気でやる訳じゃないから本人が辞めたいなら辞めればいい」
「楽しく弾いてくれたら良いです」
これは人それぞれ、教室毎の考え方がありますので、今回は私の思いを少しお話したいなと思います。どうぞパートⅢまでご覧下さい。
あまり他の習い事に例えるのは適切ではないかもしれませんが、例えばスイミング、人気の習い事かと思います。
これらは勿論お家で練習が出来れば上達も早いですが、お家にプールがある方はそうそういないので、スイミング教室だけ通われる方が殆どだと思います。でも、週一回通えば、何年かすれば大体の方が技を修得し、泳げるようになりますよね。
しかし、ピアノやヴァイオリン等楽器の習い事は通って頂くだけでは全く上手にはなりません。残念ながら、寧ろ技術は後退していくのです。
楽器を楽しめるようになるまでの過程ですが…
第一段階▶︎▷
これも人それぞれですが、楽譜が読めて、綺麗な姿勢、フォームを身に付ける。
これがまず大きな第一段階です。
恐らく、ここまで到達せずに辞めてしまう方が多くいらっしゃいます。非常に勿体ないなと思います。では何故ここで挫折してしまう方が多いのかを説明しましょう。
⇒それは、簡潔に言えばヴァイオリンやピアノ等の楽器はとても難しいからです。弓を持つ動作一つとっても、日常にはない手の動きをします。弓を持つためには基礎的な筋肉も必要です。ヴァイオリンに弓を置く時は肩や肘、脱力にも意識しなければなりません。他にも細かいことは山ほどありますが、これが1回のレッスンで修得に次回そのまま出来る人は一人もいません。
お家の練習で試行錯誤しながらレッスンで修正する。これが本来のレッスンの形です。
私はこの試行錯誤しながら、ヴァイオリンの形が仕上がっていく過程を是非楽しんで頂きたいのです。
時間はかかりますが、地道に練習をしていくと身体がヴァイオリンを弾く姿勢や身体の使い方を覚えてくれます。
前より楽に持てる!
前より楽に指が押さえられる!
音の場所が分かるようになった!
弓がまっすぐ進むようになった!
変な力が入らなくなった!
出来ることが増えた!
難しいからこそ、地道にやって来た成果が出ると喜びは大きいのです。
これでようやく第二段階に進むことができます。
長くなりましたので、第二段階は次回の投稿でお話します。

♪ゆり音楽教室♪